ペイントのB to C需要、特に国内でほぼ皆無だったインテリアシーンでペイント需要を開拓してきたパイオニア。東京・青山のフラッグシップショップ、全国10拠点に広がるブランドショップ、そしてネット技術を駆使してインテリアペイントが響く潜在層に情報を的確に届け需要を掘り起こしてきた。

「一般の、多くのお客様にとってペイントが普通のアイテムとして受け入れられている」とインテリアペイントが浸透している手応えを実感。リピートオーダーの売上が増大しておりペイントファンの定着を確信している。

その一方で同社は昨年、B to Bへのプロモーションを強化した。設計、ビルダー、塗装などのプロへ向けたスペック活動を精力的に行った。その結果、インターナショナルスクールでの全面採用や全国チェーンのアパレルショップでの標準スペック化など大型の案件が次々に決まり販売を押し上げている。

そのB to B展開において同社が注目しているのは「高グレード品の定着」だ。「これまで一般のお客様が主体であったベンジャミンムーアペイントの最高級グレード『Aura』がプロユースでも急速に広がっています。やはりクライアントからの指定が増えているためで、色の鮮映性や仕上がり肌の風合いなど『Aura』のグレード感が支持されています。違いの分かるお客様が増えてくるほど市場が育ってきたということではないでしょうか」と先駆者としての成果を感じている。