日本ペイントは昨年、意匠性内装塗料「ニッペ パーフェクトインテリアEMO」に新色を投入した。新色の「flow」の他、従来品である「flicker」「frost」「silk」「twinkle」にそれぞれ3色を追加した。

同品はあえてムラをつくりだし、その不均一な意匠を楽しむ塗料。専用の下塗り材を塗装後、半透明の上塗り材を専用の刷毛やプラスチックヘラを使いランダムに塗りつけていく。塗る人の独創的な意匠を表現できる内装用塗料としてさまざまな物件で採用を増やしている。また、光の当たり方で見え方が変わり、奥行きのある空間を作り出せることも魅力のひとつ。

従来発売した色はビビッドで主張の強い色が多かったが、今回発売した「flow」の他、従来品の追加色には柔らかい暖かみのあるカラーをチョイス。「設計士やデザイナーから意見を聞く中で、梁の一部など比較的使用される場所が限られていることが分かった。そこで、より全体の調和を図ることができる色彩を目指した」(担当者)と説明する。

昨年同社ではペイントアーティストとのコラボレーションを行ってきた。現在ではホームページでの事例などを積極的に発信。また、facebookなどSNSを活用し、さまざまな人と関わっていくことでニーズの分析や拡販を行う。

今後は、全国各地でセミナーを開催するなど積極的に活動していく意向を示す。「発信の場を増やしていき、既存需要の深耕や潜在需要を探っていく」(担当者)。