同社が国内展開しているシッケンズブランドの屋内木部用塗料「BLデコール」が伸びている。木材利用促進や地産地消の動きなど建築における木材の多用、とりわけ内装仕上げの壁や腰板など木材をあらわしで使うケースが増加してきたことが背景にある。

木材の持つ調湿性や消臭効果、優しさ、温もり、手触り感など環境改善やリラックス効果を目的に木材を内装仕上げのあらわしで使うケースが増えている。その仕上塗料として同品が支持されている。

水性、低臭、速乾タイプの屋内木部用塗料の「BLデコール」は、半造膜タイプで木材の保護、耐久効果を高めながら木目を鮮明に生かし木材の素材感を損なわないのが最大の持ち味。パステル調の淡い色合いで空間をやさしく演出し、木材のナチュラル感とデザイン性、保護効果をうまくバランスさせた塗料だ。

昨年も約1,000㎡で採用された青少年施設の内装壁を始め、小学校のランチルーム、CLTの建物の内部木材あらわしの壁など大型物件での採用が相次いだ。「木部あらわしデザインの定番塗料の位置を狙う」とPRに努める。

一方、シッケンズの木部床用塗料「水性フロアー」も底堅い動きを見せている。住宅、公共施設など無垢の木床材を用いて現場塗装で仕上げる需要でやはり定番化の動きを見せている。アクリルウレタン樹脂による耐摩耗性に優れながら塗膜感を感じさせないナチュラルな仕上がりが好感され、固定ユーザーが広がっている。