ターナー色彩は、8月2日、3日の2日間、大阪・OMMビルで「ART&DIY LIFE FESTA」を開催した。同展は、アートとペイントを融合させ、画材、塗料に共通する"色"を基点に新たなライフスタイルの提案を目的としている。3回目を迎えた今回は、会場規模を前回と比べて1.5倍に拡張し、30以上のワークショップメニューを取り揃え、2日間で2,500人が来場した。
今展で同社がコンセプトに掲げたのは、「じぶんで創るカラフルで楽しい豊かなくらし、ARTとDIY。」イベントタイトルにも新たに"LIFE"を加え、日常生活に直結した形で"色遊び"の楽しさを訴求した。これらを具体化したのが、30以上に及ぶワークショップ。
ワークショップコーナーでは、同社主催の「ターナーワークショップ」の他、瀧本真奈美さん、anさん、gamilyさんら人気ブロガーによる「ゲストワークショップ」と協賛出展企業17社によるワークショップの3つで構成。
「ターナーワークショップ」では、①「私のカラーチャート作り!」(使用材料・アクリルガッシュ)②「ザラザラメディウム体験」(ゴールデンアクリリックス)③「カラフルガラス瓶を作ろう!」(ガラスペイント)④「刺繍みたいに描こう!」(ステッチカラー)⑤「ドアノブプレートを作ろう!」(ミルクペイント)⑥「ビニール傘に絵を描こう!」(ビニールカラー)⑦「描いてはがして貼ってみよう!」(ピタッとペイント)⑧「ぬりえに描こう透明水彩!」(透明水彩絵具)の8メニューを用意し、自社商品を通じ色の楽しみ方を伝えた。
この他、「ダンボールアート」や「お家まるごとペイント体験&ミルクペイントファミリーディスプレー」「夏休み工作教室」を設けるなど、子供たちを含め幅広い世代が楽しめるメニューを用意。イラストレーター・中村佑介さんによる講演会や音楽ライブ、ライブペイント、ヒーローショーも会場に華を添えた。
DIYペイントの定着目指す
特に今展で目立ったのが、親子連れの多さ。初日には朝から開場を待つ来場者で行列ができるほど。大阪は連日35℃を超える猛暑が続いており、親子で楽しめる屋内イベントだったことも集客に大きく寄与した。
しかし、入場無料でかつ無料ワークショップも設けるなど、同社にとっては収益度外視。この数年活況を呈したDIYブームも参入企業における収益化の難しさを露呈しており、同社がこうしたイベントを継続する姿勢は異彩に映る。
これに対し、地平宏会長は「"DIY"は一般的に工具を使うイメージが強いが、我々はペイントでできるDIYを普及することを目標にしている。不思議と関西には人気ブロガーの方も多くおり、DIYに対する熱は高い。関西からDIYペイント文化を定着させていきたい」とコメント。メーカーとして、裾野を広げる活動こそがブランドへの親しみと定着につながるとのビジョンがある。
来年も開催を継続する意向。「これからは当社自らがDIYペイントの未来を示したものを提案していきたい」と地平氏。"色"の持つ可能性に構想が広がっている。
HOMEインテリア / DIY画材と塗料の融合、"色"を楽しむ