メーコーは、心地よい木の香りがする新たな珪藻土塗材を開発、「クリンナ ヴィエリウッド」の商品名で今秋発売する。天然のヒノキパウダーを珪藻土に配合したユニークな内装塗材で、ヒノキの爽やかな香りに包まれる室内空間をつくりだす。香りという分かりやすい価値に加え、調湿性、不快臭の浄化やシックハウス症候群の抑制、抗菌性など安全な居室づくりに有用な機能性を兼備。安全・安心、快適な居住空間へのニーズが高まる中、これまでにない新たな内装仕上材として売り込む。

新発売する「クリンナ ヴィエリウッド」は、珪藻土を主原料に天然のヒノキをパウダー状にした木粉を配合、内装塗材として製品化した。多孔質で吸放湿性に優れる珪藻土の特性により、配合されたヒノキパウダーの香りが放出、室内が爽やかな香りで包まれる。臭いを抑える"消臭"の方向で開発された従来の機能性塗料とは異なり、「香りを商品価値にする逆転の発想」(担当者)で開発したユニークな塗材だ。

近年、水を付加価値化して"水ビジネス"が興ったように、新型コロナ下で空気の質を価値化する"空気ビジネス"が活発化している。目に見えない空気を、日本人の多くが好感するヒノキの爽やかな香りで価値化、内装仕上塗材として新たなアプローチを試みた。ヒノキの香りのヒーリング効果で癒しの空間を演出するとともに、不快臭やVOCの浄化、調湿性、抗菌性など居心地の良い内装空間をつくる。ホテル、旅館、飲食店、公共施設、クリニック、ペットショップ、ペットを飼っている家庭、介護施設、一般の住宅など幅広いシーンでの活用を期待している。

施工はコテ、刷毛、ローラー(指定)での作業に対応、フラット、ウエーブ、シード、ブラッシュなどさまざまなテクスチャーの仕上が可能だ。色相はパステル調を中心に12色をラインアップ、容量は5kg(5~7.14㎡)、15kg(15~21.4㎡)を用意した。近日中の発売を予定。