「何日も前から子供たちはこの話題で持ちきり。とても楽しみにしていたんですよ」と先生たちの弾んだ声。茨城県日立市の塗料ディーラー・日興(中山泰志社長)が12月2日に開いた「幼稚園児たちのお絵描き会」での一コマだ。壁に絵を描くのも初めてなら、塗料に触れるのも初めて。初めてづくしの体験に子供たちの笑顔が弾けた。 

「塗料をもっと身近に感じてほしい」(中山社長)と、塗料を使ったイベントを通じて地域との交流を深めている同社。「幼稚園児たちのお絵描き会」もその一環で、一昨年に続いて2回目の開催となった。 

当日は、近隣の「ひばり幼稚園」から年長組の園児18名と先生たちがマイクロバスで同社に到着。塗料が付かないよう園服のスモックの上にカッパを重ね、長靴を履いて準備完了。小さな画伯たちの様子が微笑ましい。

今回、お絵描き会のキャンバスとして同社が用意したのは、倉庫の基礎部分の長い壁面。高さは1メートルほどだから園児たちにはベストポジションだ。ここに子供たちが思い思いの色で自分の似顔絵を描いていく趣向でお絵描き会がスタートした。

笑って糸のようになった目、お茶目なウインク、ピンクのほっぺ、色とりどりのスモック。どの似顔絵からも子供たちのワクワクした気持ちが伝わってくる。「お絵描きといっても画用紙に描くくらいで、こんなに大きな壁に描くのは子供たちも初めて。貴重な経験をさせてもらっています」と先生たちの声も弾む。6人ずつ3班に分かれてのお絵描き作業は1時間半ほどで終了。18人の小さな画伯の似顔絵が完成した。

日興の中山社長は、「塗料は、子供たちでも楽しめるくらいフレンドリーな商材。こうしたイベントを通じて塗料をもっと身近に感じていただけるよう、これからも地域に働きかけていきたい」と普及活動への思いを語った。

なお、今回使用した10数色の水性塗料は、日本ペイントが提供した種ペンを同社の社員が調色して用意した。