日本ペイントは、千葉県立大網高等学校の生徒が実施した壁画リニューアルプロジェクトに塗料の無償提供を行った。

壁画リニューアルを実施したのは、JR東金線の高架下の壁面(高さ2.3m、幅約45m)。JR大網駅のロータリーに接する通勤や通学路として多数の人が行き交う場所で、梅雨明けの酷暑の中、同校美術部員を中心にのべ230名の生徒と、PTAや後援会、同窓会メンバーら約40名が汗を流した。

同校がこの場所で壁画制作に関わるのは今回で2回目。1回目は、2008年に白里高校と山武農業高校が併合し大網高校が設立した記念事業として、その翌年に当時の生徒が壁画制作を行った。しかし、10年以上が経過し劣化が進んでいたこともあり、昨年末に学校や地域の関係者が協議し、同校美術部員が主体となり、リニューアルの実施が決まった。

施工期間は7月12日から23日までの11日間。壁面が横に広いことから、事前にデザインを正確に反映させるための型枠を校内で作製し、現地で型枠に沿って柄付け、ペイントを行った。デザインには、大網白里市のマスコットキャラクターである「マリン」をあしらい、白い下地とのコントラストで爽やかさを演出した。「炎天下での作業が続きましたので、生徒をはじめ参加者の方々の体調に最大限の注意を払いました」と同校の山本昭博校長。予定通り23日に無事完成した。

この壁画リニューアルプロジェクトに日本ペイントは塗料の無償提供を実施。同社は、"塗料を通じて社会に幸せを届ける"をコンセプトにした社会支援活動「HAPPY PAINT PROJECT」を2017年から実施しており、今回で33回目の協賛となった。

7月22日に大網駅前で行われたセレモニーであいさつした同社広報部マネージャーの池田真琴氏は、「地域の活性化と教育活動を両立する企画に意義を感じ、協賛させていただきました。壁画リニューアルを通じて、参加された方々がペイントを身近なものとして生活の中に取り入れて頂ければ嬉しいです」と述べた。

また今回、塗料以外の資材や納入などについては、県内に3営業所を構える塗料販売店のタニイチ塗料(大網営業所)がサポートした。