日本ペイントは7月3日に行われたまちづくりののあおやまによる「北青山三丁目まちづくりプロジェクト」のイベントに協賛し、塗料の提供を行った。

東京都港区の北青山3丁目地区は、都営住宅が並ぶ場所。北青山三丁目まちづくりプロジェクトではその都営住宅を高層・集約化して建て替える。また、低層部に保育園と児童施設を併設し、児童遊園を整備する予定。青山通り沿道との一体的なまちづくりを推進し、周辺のにぎわいや豊かな文化、緑をつなぐプロジェクトとなっている。

今回のイベントは旧都営住宅(現在は閉鎖中)の外周の仮囲いに絵を描くというもの。企画したのは、ののあおやまの水野成美さん。「まちは時を経て変わっていきます。このイベントは今までこの地域で生きてきた風景に時間をかけてお別れをするという思いで企画しました。この体験を通じて今の風景が心に残ったらうれしい」と、このイベントの意義を説明した。

当日は日本ペイントのスペシャルアンバサダーで、ペンキ画家であるSHOGEN氏も賛同。同氏はアフリカ・タンザニアの絵画技法「ティンガ・ティンガ」を現地で学び、現在は個展やイベントに協力するなど、精力的に活動している。

塗料を提供した日本ペイントの社員は「今回はSHOGEN氏の紹介により実現した企画。児童たちと地域の方々との交流を、塗料を使って支援できるのは非常に有意義」と話す。

イベントには地域のまちづくりを学ぶ教育の一環として港区立青山小学校の2年生 22名も参加。イベント前には、SHOGEN氏が学校に出向き自己紹介やペンキ画家になるまでのタンザニアでの生活、自身が描く絵について話した。SHOGEN氏は「絵に上手い下手はありません。誰かに誉められるためにではなく、自分らしく思ったように描く絵はとても素敵です。自信を持って『いい色だな』『上手な絵だな』と自分を誉めてあげながら楽しく絵を描きましょう」と絵を描く上でのアドバイスを行った。

イベントが始まると筆を持ち、自由に絵を描く子供たち。「自分らしい花、自然」をテーマに色とりどりの花や草木を思い思いの色で描いた。SHOGEN氏は、子供たちのサポートしながら「自分を誉めてあげて」「自分らしさを大切に」とエールを送った。また、塗り替えには周辺地域で仕事を行う企業の従業員も参加し、児童たちと一緒に絵を描いた。