日本塗料商業組合が主催する塗料マイスター「スタンダード検定」の合格者は、A日程、B日程合わせて計1,163名となった。受検者数は1,191名、合格率は97.6%となった。
塗料マイスター制度は、塗料販売店社員の人材育成と塗料販売店の社会的価値向上を目的に今年からスタートした検定制度。基礎的な知識を求める「スタンダード」、高度な専門知識を要する「アドバンス」、専門分野のスペシャリストに位置づけた「マイスター」の3グレードを設け、それぞれに必要なスキルや知識を検定によって認定する。
今回、その第1弾として「スタンダード検定」を実施。できるだけ多くの希望者が受検できるようA日程(1月29日~2月4日)とB日程(2月5日~2月11日)に分け、受検者は期間内の任意の時間にオンラインで受検した。
受検終了後には、ハンドブックを含めたマイスター制度に対する評価や課題について会員社店にアンケートを行った。
その結果、検定前のテキストとして頒布された『塗料マイスターハンドブック』については、「期待以上」と「期待通り」の回答を合わせて90%となり、従業員規模に関わらず高い評価を得た。評価のコメントとしては「かなり専門的で、想像していた以上に高度なものになっていた」「お客様からの悩みや相談を頂く内容が多く含まれており、実践的な学びができた」など。改善コメントでは、「時代の変化に合わせた改訂を希望する」「分野別のハンドブックがあるといい」「巻末に用語集があると、より使いやすい」などの回答が寄せられた。
また、塗料マイスター制度及び検定については、「若手社員が塗料を学ぶ良い機会になった」「社員教育に有効利用できる」と評価する一方、動画研修や分野別の検定などを求める声があった。
現在、各グレードの試験日程は未定。執行部改選を控えた5月の総代会を経て、今後の活動内容が明らかになると見られる。