「初めてだけどちゃんと塗れた、ペンキって楽しい!」と子供たちの笑顔が弾けた――塗装による社会貢献活動団体「塗魂(とーこん)ペインターズ」の第85弾ボランティア塗装が7月15・16日の両日、神奈川県相模原市の大野台第一児童館で行われた。地域の多くの子供たちに親しまれている児童館だが、経年で内装壁の傷みが激しい。そこで今回、相模原市との協議を経て同児童館の内装壁をボランティア塗装することになったもの。

塗魂ペインターズは塗装ボランティアのために全国の建築塗装会社が集う団体。平成10年の発足以来、賛同者が続々と参集、現在150社超に規模が膨らんでいる。このためボランティア活動も地域ブロック単位で行われるようなってきており、活動の数も地域も広がっている。今回は関東ブロック(佐藤和幸ブロック長)のメンバーが中心となって実施された。

今回は児童館のホール、廊下、階段室、和室の壁の塗装で結構なボリュームがある。それぞれの壁を山吹色、黄色、ベージュなどの明るい暖色系の色で塗り分け、子供たちがいつも集うホールの壁の腰下は子供たち自身で塗装し、その上に絵を描くという趣向。

ボランティアには関東塗魂ペインターズのメンバー及びその職人、塗料や副資材などの協賛会社の社員、そしていつも児童館を利用している子供たちとその保護者など、2日間で延べ100人以上が参加、とても賑やかなボランティアイベントとなった。

汚れや傷みの目立っていた壁が明るい色にリフレッシュされ子供たちの顔も嬉しそう。いつも利用している施設の塗装にも参加できて少し自慢気な様子も微笑ましい。

相模原市こども・若者支援課主任のデラワリ ケイさんは「塗魂ペインターズさんには3年前に市の児童遊園の遊具をボランティア塗装していただき、そして今回の児童館もとても素敵に塗装していただきました。本当はまだまだお願いしたいところがあるのですが、全国の活動ですからそう都合よくはいきませんよね。でも本当に素晴らしい活動だと思います」とコメント。塗魂ペインターズの活動は全国各地で、地域に深く根付き、感動と共感の輪を広げている。