日本塗料工業会によると、塗料メーカーの2015年(暦年)の海外生産量は、対前年比12.5%増の277万6,139トンとなり、2008年のリーマンショック以降、7年連続の伸長となった。

地域別では、米国1万9,072トン(対前年比97.8%)、欧州1万5,354トン(102.8%)、アジア264万4,421トン(113.4%)、その他10万1,292トン(100.2%)。またアジアの内訳は、中国165万4,404トン(127.1%)、インド43万1,927トン(108.1%)、東南アジア37万4,167トン(85.8%)、その他アジア18万3,923トン(94.4%)となった。日塗工は集計対象会社の変動があったため増加率などについてはそのまま実態を反映したものではないとしつつ、生産量は中国単独で国内生産量を上回る形となった。

その結果、2015年の国内生産量161万9,349トンと合わせて、塗料メーカーの総生産量は439万5,488万トンとなり、海外生産比率は63.2%と前年と比べて2.8ポイント増加した。

進出状況は、日塗工会員の34社(前年比1社減)が前年と変わらず27カ国へ進出。進出先国が増加したのは、フィリピン(1社)、タイ(2社)、マレーシア(2社)、インドネシア(3社)、ドイツ(1社)、ノルウェー(1社)。一方、韓国、シンガポール、ベトナム、パキスタン、アメリカ、イギリスでそれぞれ1社ずつ減少した。

現地企業数は4社増の177社。