プレマテックスは7月下旬、東京都江東区のTOC有明で新製品の有機HRC樹脂塗料「タテイル2」の説明会を行った。当日は取引先の塗装業者など約60名が参加した。

同品は同社の看板製品である無機塗料「タテイル」を超える耐候性を実現した。その耐候性を支えているのが3つの「HRC」と称する技術だ。

1つ目はHigh Radical Control(超ラジカル制御)。ラジカル制御効果に大きく貢献する多重構造バリアで、既存のラジカル制御形酸化チタンをはるかにしのぐ耐候性を確保した。また樹脂設計段階からHALSを合成することでブリードアウトを回避してラジカル制御を長期的に維持する。

2つ目はHigh Resin Combine(最高の樹脂配合)技術として高い結合力を発揮するフッ素化合物を従来よりも高い割合で配合した他、そのパフォーマンスを最大限に維持する高反応シリコーンレジンを配合。フッ素の耐候性を効果的に補強する。

最後のHigh Regulation Color(厳制限調色)技術では、退色しやすい顔料の使用を見直し、退色しにくい顔料を多く使うことで早期退色の不安を払拭した。

担当者は「これらの技術を用いることで、標準より厳しい促進倍率でスーパーUVテスターを使用した結果でも600時間光沢保持率は80%以上を保持しており、30年以上の耐用年数が確認できた」と製品に自信を示した。