日本ペイントは建築及び重防食塗料における4つの新製品の販売を開始した。

建築分野に向けては3製品を上市。1つ目は寒冷地のトタン屋根塗装向けに展開する「1液ルーフ低温用硬化促進剤」。添加後の強力な硬化促進性により、低温時(5℃~15℃)のブラッシングリスクに効果がある。施工途中に添加しての塗り継ぎができ、添加による光沢、色相、耐候性などの塗膜性能は変わらない。製品の容量は0.7kg(缶)、材工共設計価格は200円/㎡。

2つ目は建築用下地調整塗材「ニッペ1材フィラー#200」。1材形の粉体に粉末樹脂を配合しており、水と混合するだけで使用できる。作業性にも優れ、水量の調整により、コテ、ローラー、吹付、左官刷毛のいずれでも施工が可能。また、フィラー施工後、 24時間(23℃)以上経過で仕上げ材を施工できる。

製品の容量は主材(セメント、骨材、粉末樹脂)20kg、色相はセメント色(淡褐色)。材工共設計価格は1,510円/㎡(コテ・1mm厚)。

建築分野の3つ目の新製品は床用防滑仕上げ用骨材「ニッペ クリンカラー防滑骨材」。軽量素材を使用しているため、塗料に混合しても沈殿しにくく、そのままローラー・刷毛塗装が可能となっている。硅砂6~7号相当の防滑性能とムラの少ないきれいな仕上がり外観を両立する。

製品の容量は0.25kg(ラミジップ袋)、材工共設計価格は50円/㎡。

一方、重防食分野では超厚膜形エポキシ樹脂塗料「ハイポン90モイスタックSⅡ」を上市した。

海上構造物や桟橋、埋設部など腐食物質の影響を常に受ける厳しい環境下における防食塗装を目的としている。

厚膜塗装によって外部からの腐食物質の侵入を防ぐのが大きな特長で、作業性も優れており、エアレススプレー1 回塗りで1,000μm以上(最大1,300μm)塗装が可能。海洋構造物・桟橋・橋脚・シーバースなど水中部環境でも長期防食性が期待できる。
 製品の容量は21kgセット(塗料液14kg、硬化剤7kg)、色相はライトグレー(29-70B近似)とグレー(N-60近似)。