家具や木質建材など生産の海外移転により木工塗料の需要が縮小を続ける中、塗料メーカー各社は現場塗装向けの汎用木工塗料の開発、投入に注力、需要獲得に動いている。

ユニオンペイントグループも建築、リフォーム、インテリアなど各種展示会に積極的に出展し、建築仕上における木材の活用とデザイン性など付加価値の訴求に努める。

現場塗装への環境配慮から水性タイプで機能、性能、デザイン性を追求していくのが基本スタンス。加えて近年のDIY需要の盛り上がりや容器の取り扱いやすさへの要望を受けてパウチパックで品揃えしているのも特徴のひとつ。

木材塗料のボリュームゾーンである保護塗料分野には「水性タフウッドマニキュア」を推す。"マニキュア"が代弁しているように下地を覆う隠ぺい力が大きな特徴。塗り替え需要にシフトする中で旧塗膜の色合いや木材の古めかしさをリフレッシュしたいとのニーズに応える。下地のシミ・カビ・アクを取り除く下地調整剤「ウッドクレンジング」とともに、"マニキュア""クレンジング"など生活者感覚のネーミングで親近感を伝える。

全15色の標準色を揃え、防虫、防腐、防カビ、防藻などの基本性能を満たして木材を腐食から守る。耐候性に関してもJASS18M-307規格対応品。刷毛ムラや吸い込みムラがおきにくく作業性が向上。パウチ容器採用による廃棄のしやすさもメリットのひとつとなっている。