東日本塗料が4月1日から販売開始した外壁用塗料「FLONEプロテクトコート」が好調だ。リピートオーダーが販売増をけん引し、「想定以上の伸びを見せている」と担当者。需要増が期待できる秋の塗装シーズンに向け営業活動に拍車をかける。

「FLONEプロテクトコート」は1液水性特殊変性シリコン樹脂外壁用塗料で、特殊構造の緻密なシリコン樹脂が一般水性ラジカル制御形塗料を超える耐候性を実現。長期にわたり汚れを防ぎ建物の美観を保つ。

塗膜構造が緻密で高弾性を有するためJIS A 6021外壁用塗膜防水(アクリルゴム系)に追従する性能を持つ。「ユーザーから『シーリングの上にトップコートとして塗るときでも塗膜のひび割れが起こりにくい』という声をいただいている」と優れた作業性が現場の評価につながっている。

売上好調の背景にあるのが製品開発の姿勢だ。「製品化に向けた試験塗りの段階で実際に使用してもらうなどユーザーの声をダイレクトに反映させている」として"現場目線"を重視した。

営業手法についても、不特定多数に向けて広く販売を進めるのではなく、日頃同社の製品を頻繁に使用しているユーザーを中心に案内を始めた。その結果、リピートオーダーが増えるなど、競争が厳しい「外壁用塗料市場」の中でも好調な販売につながっている。

同社としては「東日本塗料と言えば防水材や床用塗料をイメージされる方が多いと思いますが、FLONEプロテクトコートをきっかけに外壁用塗料メーカーとしての印象も強めていきたい」とし、既存顧客に加え新規顧客の獲得に向けた展開を推し進めていく。

HNT遮断熱キャンペーン実施
先着100名サンプル提供

 また、本格的な夏季シーズンに突入している中、同社では「HNT遮断熱サンプルキャンペーン」を実施している。期間は10月29日まで、先着100名(100缶)にテスト塗り用サンプル(白)を無償で提供する。

対象商品は1液水性反応硬化型シリコン変性アクリルエマルション断熱塗材「断熱コートEX」と1液水性速乾遮熱塗料「ツインコートS-4」。猛暑対策や省エネ効果が期待できる2製品をサンプル提供する。

同社は「まずは屋根などに試験的に塗装してその効果をみていただきたい」としてキャンペーンを行っており、テスト塗り後に採用する場合は特価対応も行う。