インバイロワンシステム(本社・東京都、代表取締役社長・臼井聡氏)は塗膜剥離剤「インバイロワン」をベンジルアルコールを含まない組成に改良した。これまでのインバイロワンの諸性能に影響はないという。
鋼構造物の塗り替え工事でさまざまな剥離剤工法が採用されている。その中で水系と呼ばれる剥離剤はベンジルアルコールが主成分のものが多く、吸入によるベンジルアルコール中毒が頻発 している。
そこで厚生労働省「剥離剤を使用した塗料の剥離作業における労働災害防止について」として注意喚起を促している。「これにより、ベンジルアルコールを含有している剥離剤を使用する際には作業者は送気マスクを使用する必要があり、作業者に肉体的負担が増すことが作業効率などの観点から課題となっていました」(同社)。
インバイロワンにも5%程度のベンジルアルコールが含有されていたが、このほどベンジルアルコールを含まない組成に改良した。
剥離性能は変わらず、暴露試験結果の影響についても「新たな成分を加えていないため暴露試験結果はじめすべての性能に大きな影響はない」という。
価格変更もなく設計単価2,600円/kgで展開。使用する際には防塵機能付きの防毒マスクを推奨している。
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