サンノプコ(本社・京都市、社長・鶴田博之氏)は疎水性シリカの粒子径制御により消泡性を向上させる技術を開発した。この技術を応用展開した建築塗料用消泡剤「ノプタム6030PC」などを上市した。

消泡剤は主に液体のキャリア(鉱物油やシリコーンオイルなど)と固体の核剤(疎水性シリカ、ワックス、金属石鹸など)で構成されており、この両者を複合化することで泡膜に対する拡散性と浸透性が強くなり優れた消泡性を発揮する。

同社は疎水性シリカを核剤として用いる鉱物油系消泡剤において、疎水性シリカの粒子径制御により消泡性を向上させるとともに、塗料に使用した際には塗膜の光沢低下が少なくなる技術を開発、艶有り建築塗料用消泡剤「ノプタム6030PC」を新発売した。

艶有り建築塗料にはシリコーン系消泡剤が多用されるが、疎水性が強いためハジキの主要因となり、また塗膜表面に大気中のガスや粉塵による汚れが付着しやすいなど外観に影響を与えやすい課題がある。

開発品の「ノプタム6030PC」はシリコーンオイル不使用だが、シリコーン系消泡剤と同等の消泡性と光沢を維持しつつ、疎水性が低いためハジキの発生が少なく低汚染性を実現する。