神東塗料は9月7日、都内のホテルで新製品説明会を開催した。外装、床用など特徴的な3つの新製品を発表。特約販売店などから100名ほどが参加した。

説明会に先立って同社・常務取締役の黒田将伸氏(写真)があいさつに立ち「ちょうど1年前にこの場所で新製品発表を行い、皆様のご尽力で販売実績が伸びております。本日は、蓄光塗床材でご要望の多かった外部用のバージョン、フッ素に無機成分をハイブリッドさせた最強の外壁用塗料、そしてトラフィック用で商品力のある水系カラー舗装材をご紹介させていただきます。昨年の新製品と同様、ぜひとも拡販にご協力ください」と述べた。

トップで発表したのは外部用蓄光塗料「ロードカラー蛍」。屋内の歩行帯などに避難誘導対策として昨年上市した「ローラーエポ蛍」の屋外用バージョンで、「工場など屋内の安全対策をご提案する中で、屋外でも使用したいとのご要望を多くいただき開発した製品」(担当者)と説明。停電時の避難誘導や夜間の歩行帯の安全確保などに向けた新製品。

アクリル樹脂をベースに屋外での耐候性を確保し、高輝度かつ長時間残光による視認性の良好な蓄光塗料。得意とする道路用塗料の技術でアスファルト面に施工できるようにしたのもポイントで、通学路と車道の境界などにも最適だ。10月末から販売を始める。

建物外壁用の"最強バージョン"として発表したのは水系4フッ化ふっ素セラミック塗料「アクアフロンティアHG-Ⅱ」だ。コンセプトは「水性レベルを超えた『美』と『剛』」。

元々耐候性と強靭性に優れる4フッ化ふっ素と無機成分をハイブリッドし、高い分子間結合と緻密で強固な塗膜構造を形成することに成功。これまでの水性塗料では限界があった艶感や耐汚染性、耐候性、バリア性などを飛躍的に高めた。「艶感は弱溶剤塗料を超えており、その鮮映性を見ていただければ一目瞭然。これまで溶剤系しか使えなかった厳しい要求の物件にも自信を持って提案できる製品」と強調。10月中旬から販売する。

そして最後に「水性ロードカラーⅡ」を発表した。同品は、1液水系カラー舗装材として1987年に上市した「水性ロードカラー」のリニューアル製品。従来品より塗膜性能の発現が早いため早期に耐水性を確保、従来は苦手としていた低温下での施工も可能で、1年を通じて使えるなどのメリットがある。汚れの付着程度が良化したのも特長だ。既に今年4月から販売を始めており、拡販への協力を求めた。

なお、同社は翌8日、同様の説明会を大阪でも開催した。