無機塗料専門メーカーのプレマテックスは、10月24日、31日の2日間、東京本社で取引先である塗装業者を対象に「技術研修会」を開催した。当日は新会社である「フロンテックレジン」について説明した他、同社が今後注力製品と位置づける防錆・防水塗料「バッファーコート」を紹介した。

「フロンテックレジン」は同社の子会社として設立されており、「タテイルシリーズ」や「グランデシリーズ」といった同社の塗料だけでなく、他メーカーの製品、副資材などの販売を行っていく。また、シリコン樹脂塗料やふっ素樹脂塗料など、今まで同社で扱っていなかった製品ラインアップを揃え、新会社で扱うことで顧客の多様な要求に対応していく。

更に、他社との差別化やフランチャイズ店舗の展開を指向する塗装業者向けのサービスを発表。塗料のもととなる「グラスレジン塗料用ベース」を使用し、そこに添加剤や顔料、硬化剤を組み合わせ配合することでラジカル制御や遮熱性などの機能を付与。顧客の要望に合ったオリジナル塗料を提供していく。合わせて、製品ラベルやカタログなど販促品のデザインや制作も行うことで顧客の「他社と差別化したい」というニーズに応える。

その他、防錆・防水塗料「バッファーコート」を紹介。同品はシリコーンゴムでできた塗膜のため、電気絶縁性が高く、電気化学反応である腐食を抑える効果がある。また、錆の素地面に直接塗装できるため省工程化にも効果を発揮する。鉄部やスレート屋根、ベランダ防水など幅広く対応する。「38年性能を維持している物件もあり、非常に高い耐候性がある」(担当者)と塗装業者にアピールした。