水谷ペイントは外装用塗料「ナノコンポジットW」の製品改良を実施し、リニューアル品の販売を6月1日から開始した。関東地区から順次切り替えていくとしている。

今回、改良のポイントとしたのは、シーリング材上における割れを大幅に軽減した点。これまで艶消しタイプの高耐候性塗料として着実にユーザーファンを増やしてきたが、塗料性能に寄与する無機成分の高さがネックとなり、シーリング材上で塗料が割れやすいとの問題が指摘されていた。そこで同社は樹脂の可とう性を向上させることに成功し、耐汚染性や耐候性といった従来品の特性を落とすことなく、割れへの追従を確保した。

無機系ナノテク塗料として同品を発売して15年が経過。着実に市場での認知を高める中、最近ではフッ素樹脂タイプの「ナノコンポジットF」、防藻機能を付与した「ナノコンポジットW 防藻+」を上市するなど、ラインアップに厚みを加えている。