エスケー化研は無機系コーティングのサイディングや高耐候性有機塗膜塗り替え用の広範囲適用型水性特殊エポキシ樹脂シーラー「水性ハイブリッドシーラー」を開発した。

同品は特殊変性エポキシ官能基と2種類の特殊無機成分を複合化した合計3種の成分による「トリプルアンカー効果」で優れた付着性を実現。二液反応硬化による強靭な塗膜形成で、さまざまな旧塗膜・基材に優れた密着性を発揮する。高耐候性サイディングやふっ素樹脂塗膜などに適応する他、従来の水性シーラーでは適用が困難であった新築時の押出成形セメント板や磁器タイルへの塗装も可能になった。

戸建て住宅では、メンテナンスサイクル長期化などの観点から、高耐候性塗料や光触媒・無機系コーティング材が施されたサイディングの採用が増加。また、一般建築物でも高耐候性のふっ素樹脂が塗装される機会が増えている。現在これらの物件が塗り替え時期を迎えているが、従来のシーラーでは付着性が十分に発揮されない場合があるという課題があった。

同社では「住宅や建築物の長寿命化が推進され、今までにない情報や知見が積み重なり新しい技術が生まれてくる。当製品もその1つ。当製品の普及から、次の世代へつながる建築塗材の新たな見識を蓄積していきたい」としている。

荷姿は15kgセット(主剤14kg、硬化剤1kg)、設計価格は700円/㎡(サイディング)、950円/㎡(RCなど)、すべて300㎡以上が対象。