トヨコー(本社・静岡県、代表取締役社長・豊澤一晃氏、茂見憲治郎氏)はタイで屋根補修事業に参入する。 2019年7月に設立したTOYOKOH(THAILAND)Co.,Ltd.が中心となり、今年9月を予定している。

同社が2006年に独自開発した、老朽化した工場屋根の防水性や断熱性を高めて補強する「SOSEI(蘇生)工法」を、日系企業を中心とした製造業の工場や物流倉庫、マンションなどの高層建築の屋根補修に展開する。

また、今年2月にタイ・ラヨーン県でダウ・ケミカルが主導する低所得者向けの住宅建設支援「HABITATプロジェクト」にも参画し、現地に建設中の住宅屋根に同工法を施工した。

SOSEI工法は塗料と樹脂の2つの異なる化学分野を組み合わせた独自工法で、第1層の特殊ポリウレタンフォーム、第2層の特殊ポリウレタン樹脂、第3層の2液ウレタン系溶剤の3つの層の樹脂材を屋根に直接吹き付けることで仕上げる。特に老朽化してアスベストを含み水洗いができないスレート屋根を樹脂によってまるごと封じ込められるという強みがある。

更に防水、断熱、補強、防音、結露対策などの効果が得られてコスト優位性もある。

これまで14年の実績があり日本国内で自動車、電機、食品などの大手メーカーの工場をメインに延べ約92万㎡以上の屋根を施工してきた。