玄々化学工業の木材保護塗料は「サドリンシリーズ」として展開する。「サドリンベース」を基本にして、含浸タイプで28色の豊富なカラーバリエーションを揃える「サドリンクラシック」や造膜タイプで優れた隠蔽性を有する「サドリンエナメル」などをラインアップしている。

ユーザーからはカラーデザインニーズも強まっており調色対応の件数も増加傾向にある。一方で、木の生地色を自然に仕上げるニーズも根強く、耐候性など性能が求められている。同社ではニーズに適したサドリンシリーズを積極的に提案することで拡販を図る。

近年では個人ユーザーからの問い合わせが増えており、販売傾向も堅調に推移している。オーナー自らメンテナンスする傾向は広がりを見せ、ネットで塗料を直接購入できる便利さも追い風になっている。そこで一般消費者をターゲットにして、専用カタログの作成やHPを分かりやすくするなどPR部門の強化を図っている。

また、表面塗布型防火塗料「ファイヤーディレーF4」が、木材や合板の防炎処理として堅調に推移している。このほど、改良版として2液ウレタンタイプの「ファイヤーブレイク」を新たに上市する予定。関連規格の認定を取得次第、市場投入する。

ファイヤーブレイクは透明仕上げが大きな改良点となっている。商業施設などの内装や柱、壁では不燃木材が使用されているケースが多く、そうした基材へコーティングすることで不燃性を高めることができる。