半造膜型水系木材保護塗料「ガードラックアクア」が堅調な売れ行きを見せている。特に目立つのが、DIY市場での伸び。
家庭用塗料事業を担う子会社の和信ペイントは今年3月、白地のプラスチック丸缶に塗色をイメージさせる四角いドット柄をあしらったパッケージデザインに刷新。更に浸透着色タイプの「ガードラックラテックス」では、色が混ぜられるカラーリングの自由度を表現し女性ファンを引きつけている。
一方、プロ向けでは塗り重ね回数や希釈によって、木目仕上げから塗りつぶし仕上げまでできる利便性が評価され、塗り替え市場で人気を高めている。
今後同社が注力するのは技術開発。「市場が膠着する中、ちょっとした機能を付与するだけではお客さんは驚いてくれない」(担当者)と差別化に寄与する機能性製品の投入に意欲を示した。
その差別化製品の先鞭をつけるのが、一昨年に投入したガードラックアクア専用硬化剤「ガードラック+PLUS」。
木材保護塗料が不得手とするデッキ面など耐磨耗性を要する水平面向けに開発した製品。10対1の割合でアクアと混合することで塗膜強度が向上、膨潤剥離が懸念される部位に対し優れた密着性と耐久性を確保する。
同品は簡単に塗料液と混ざるため、適切なところに必要量だけで塗装できることから採用が拡大、ヒット製品に成長するとの期待感を高めている。
その他、九州事業所にカラーセンターを配備、域内の調色サービスのスピードアップを図った。
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