木目仕上げから隠蔽性を高めた半造膜仕上げまでを可能にする水性半造膜型木材保護塗料「水性ニューボンデン」(JASS18 M-307適合品)を展開する大阪塗料工業。防蟻性能、防藻性能を付与したリニューアル以降、着実に販売量を伸ばしており、同社全体を下支えする存在に成長させている。

そうした同社が成長領域に見据えるのは、油性タイプからの置き換え提案。「まだまだ多くのユーザーに水性タイプへの抵抗感が根強く残っている。臭いの少なさや乾燥性、飛散が少ないなど、水性タイプのメリットを粘り強く訴求していきたい」(担当者)と話す。

そのため同社は販売店との協業に集中した営業展開を推進。販売店主催の勉強会や顧客であるユーザー訪問を強化するとともに、販売店に対しては在庫品としての採用に期待する。「営業マンも30代を中心に活力を高めており、地道に関係づくりに努めていきたい」と小回りを生かした営業展開を武器にする。

製品展開としては、「水性ニューボンデン」(13色)の他、油性浸透タイプのJASS適合品「ニューボンデンDX」(13色)、廉価版の油性着色タイプ「ニューボンデンガーデンカラー」(9色)を揃え、ガーデニング、ウッドデッキから建築物、木構造物まで幅広く対応する。

また機能性製品として内装向け2液不燃塗料システムを構築。上塗りの「NTXウルトラック木匠フラット不燃」は、不燃処理木材の難燃剤の析出を防ぎ、家具調の仕上がりを実現する。