シッケンズの木材保護塗料「セトールシリーズ」を国内展開しているトーヨーマテリアは、シリーズの「セトールFilter7プラス」にクリアー、エボニー、マホガニーの3色を新たに追加、従来の茶系5色に加え8色が揃った。

木材保護塗料の需要が塗り替え主体になってきている中で「セトールFilter7プラス」は、「既存塗膜の不均一なまだら模様を均一化し、かつ木目もしっかりと生かすハイクオリティーな仕上がり」と、塗り替えでこそ威力を発揮するとして担当者が一押しの外部用木材保護塗料だ。

同品は「シッケンズらしさ」のある厚膜タイプで、木目を生かした美しい仕上がりが特長。厚膜によって既存塗膜の濃淡の不均一さがカバーされ、木目は生かしつつも旧塗膜のまだらを感じさせない均一な仕上がりが得られる。中間光沢で肉もち感のある塗膜は高級感も漂う。厚膜化によって耐紫外線性や撥水性も高まる。これまで塗り替え時に"塗りつぶし"で諦めているケースが多い中にあって、木目を生かした塗装仕様として選択肢が広がりそうだ。

一方、新たな需要としてはW・ALC(ウッドエーエルシー)での実績が増えている。W・ALCは鉄骨造の構造躯体の外壁にカーテンウォールのように使用する木質集成パネルのことで、木材利用促進との関連で進められている新たな建築様式。その木材保護塗料として設計者やビルダーなどに提案、早い段階から関わっていたことで、セトールシリーズの主力「セトールHLSe」の採用が進んでいる。