オキツモは、高度な品質が求められる医療分野向け、自動車分野向け製品の生産体制を強化するため本社敷地内に第3工場を設立した。8月25日に竣工式を執り行い、試験稼働を開始。本格稼働は来年1月を予定している。

同社はこれまで耐熱塗料を主軸に機能性塗料の開発に特化してきたが、医療向けをはじめとする機能ニーズの領域拡大と高度化に伴い、より厳密な生産管理体制が必要とし、新工場の設立に踏み切った。

新工場では、①計量管理(原材料の計量はコンピュータによって制御・記録)②気圧管理(工場内の気圧を外部より高め、ゴミや埃の侵入を防止)③液温管理(製造する塗料の温度を一定に保ち、品質のバラツキを制御)④粒子径管理(塗料の粒子径分布を管理し、塗膜性能を担保)⑤認定社員(教育・訓練された社員だけが第3工場の生産プロセスに従事)などの体制を構築。同社としては、従来レベルを超える品質管理体制を徹底することで、新規需要の獲得につなげたいとの狙いがある。

◇新工場概要△名称「オキツモ第3工場」△竣工2020年8月△延床面積451㎡△稼動予定2021年1月。