アクサルタコーティングシステムズは第70回世界自動車人気色調査報告書を発表した。

同社の年次人気色調査報告書は、1953年に初めて発表されて以来、自動車業界で最も歴史が長く、最も包括的な色に関する報告書としてカーメーカーの自動車塗色の意思決定の一助にもなっている。

現在、路上を走行する自動車の82%が、ホワイト、ブラック、グレー、シルバーのいずれかの色となっている。

世界的に見ると、最も人気が高いのがホワイトで34%となった。内訳はパールホワイトが14%、ソリッドホワイトが20%。次いでブラックが21%、グレーが19%となった。有彩色では、ブルー8%、レッド5%、グリーン1%と続く。

日本では、ホワイトが38%(ソリッドホワイト11%、パールホワイト27%)とトップとなっており、各国と比べるとパールホワイトの人気が最も高い結果となった。次いでブラック18%、シルバー10%と続く。有彩色ではブルー9%、グレー7%、レッド5%となった。

同社のロバート・シュネル氏は「車体で最も人気のあるホワイト色は、1950年代のホワイト色のバリエーションより明るく、干渉色のフレークによって輝きを放っている」と技術の変遷について述べた。

また、同社は2023年のグローバル・オートモーティブ・カラー・オブ・ザ・イヤーとして「テクノブルー」を発表した。

グローバル・オートモーティブ・カラー・オブ・ザ・イヤーは、その年の話題となるカラーを選出、発表し、自動車業界全体にわたるトレンドを予測している。

今回の「テクノブルー」は、現代の活気に満ちたエネルギーのリズムと合った、現代的で風変わりな色合い。現実世界から仮想世界への移行を体現している。

同社のハーディ・アワダ氏は「今回新たに選出された『テクノブルー』は、活気にあふれ、ポジティブな印象を与える色です。2022年のカラー・オブ・ザ・イヤーだった高級感のある『ロイヤル・マゼンタ』と大胆なコントラストをなしており、人々の考え方を未来志向に変えるものと言えます」とコメントを寄せた。