日本ペイントホールディングスのグループ会社で自動車用塗料を手掛ける日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)は岡山県勝田郡勝央町に新たに自動車用塗料生産工場を建設する。

今回の新設は、3月5日に発表した日本ペイントグループ新中期経営計画の一環で、既存のNPAC 広島工場の老朽化対策と中国・九州地区の顧客向け自動車用塗料製造の主拠点として進めるもの。

新工場は生産性・安全性の向上を目指し、最新の在庫管理システムや生産実行システムなどのスマートファクトリーアイテム、自動化技術の導入を計画。また、生産プロセスにおける省エネルギー・低炭素への対応のための最新設備の導入を予定しており、SDGs、ESGに配慮した工場を目指す。

今年5月から日本ペイント岡山工場の敷地内で建設を開始し、2022 年7月から稼働を開始する予定。それに伴い2023 年7月を目途に現広島工場の生産機能を岡山工場に移転するが、技術、営業、物流などの機能は存続するとしている。

◇新工場概要△住 所: 岡山県勝田郡勝央町太平台33-1△敷地面積: 8万1,600㎡△建屋面積: 延べ4,700 ㎡△建屋概要:工場棟(鉄骨造3階建)、危険物倉庫棟(鉄骨造平屋建)、業務棟(鉄骨造2階建)△生産品目: 自動車用塗料(上塗り、水性中塗り、プラスチック用など)△投資額:41億円(予定)△建設予定:2021年5月着工、2022 年5月竣工予定