塗装専業者のトップ工業(本社・埼玉県川越市、髙橋正社長)が販売しているゴミキャッチャー「SHU-HEI」が実績を増やしている。「ごみ対策製品として口コミで引き合いが増えている」(髙橋社長)とじわじわと塗装専業者に広まっている。

同品は、ライン上部から落ちるゴミを皿で受け止め、被塗物へのゴミの付着を低減する製品。ボルトなどで固定せず、はめ込み式にしたことで着脱も容易にできる他、幅広い塗装ラインに適応できる特徴を持つ。

同社では実際に使用することで、1カ月で約3割のゴミブツによる不良を低減。更に、清掃作業の効率化にも寄与している。同品を使用する以前は、清掃の際は半日ほどかけ工具を使い3~4人ほどで取り外しと取り付けを行っていたが、導入を機に1カ月で塗装ラインのゴミキャッチャーを掃除できるよう洗浄作業の見直しを行った。今では毎日20枚ほどを作業員1人で清掃することにより10分ほどで完了できるようになった。

同社の製品開発の原点は「不良率を少しでも下げたい」との思いから。髙橋社長は「不良による塗り直しは手間もコストもかかってしまう。先の展望が見えにくい中で、無駄なコストを少しでも減らすことが重要」と訴える。今後は同品の厚みを減らしてラインにかかる加重を減らすなど、更なる改良も加えていく意向。