BASFは、2021~2022年の自動車のカラートレンド予測を発表した。

BASFコーティングス事業本部では、毎年自動車カラートレンドコレクションを作成し発表している。今年のコレクション名は、「SUPERPOSITIONスーパーポジション(重ね合わせ)」。重ね合わせとは、 量子力学の現象の1つ。「物事は白か黒か、コインの表か裏か、1か0かだけでは語れない。世の中には数え切れないほどのバリエーションが存在しており、今回のコレクションはそうしたバリエーションを堪能できる内容となっています。遊び心と真面目さ、快適さと不快さ、明快と混沌などを同時に表現できる、無限のデザイン言語から生まれた新たな多様性を提示する色です」と説明。

日本を含むアジア太平洋地域のキーカラーは「MOBIUS(メビウス)」。ライトブルーと暖かみのあるブラウンの要素を合わせ持ち、見る角度によって変化するカラー。「アジア太平洋地域では、コロナウイルスが蔓延する中で、多くの人が英気を養い、今後のことを考え、将来のためのエネルギーを蓄えることに時間を費やしました。自分の生活の中の優先順位なども変わってきています」と発想の転換が促されたことを説明。より多様で柔軟な考え方を、見る角度で変化する色で表した。

その他、北米のカラーデザインコンセプトは「バランス」。時代を超えて定着されている色域の印象を残しながらも、新鮮で型破りな顔料とエフェクトで作られたカラーコレクションとなった。