国際工業塗装高度化推進会議(IPCO:坂井秀也理事長)は2月16日、第4回合同会議を開催した。当日は会議室とウェブのハイブリッド方式で行い、新たな取り組みについて議論した。塗装技術革新委員会、塗装環境委員会、塗装ネットワーク委員会の各委員会活動についても報告された。

高橋大副理事長は新たな取り組みとして「IPCOカレッジ構想」について説明。経験の浅い塗装技術者や中堅の育成を目的に、半年から1年ほどの期間で、オンライン講座で塗装の理論を学ぶ場を提供していく考え。そこに合わせ、講師の選定や教材などの作成も行っていく方針を示した。

塗装技術革新委員会では12月に関西で発足した分科会について報告。カーボンニュートラルをテーマに石油由来ではなく、植物などからつくった環境に優しい原料の製造についての研究をはじめ、塗料塗装の環境問題への課題解決に取り組んでいく方針を説明。また、塗装ラインの自動化や無人化へ向けた取り組みにも注力していく方針。平野克己委員長は「現場、行政とも協力し、共通課題を抽出して目標を設定していく」とした。

塗装環境委員会では、まずは塗装現場でのLCAに焦点を当て、モデルケースとなる企業を募集していくとした。

塗装ネットワーク委員会はVOC常時監視システムについて報告。防爆仕様の対応など、要望やアイデアを会員企業から集め、IPCO発の製品として展開していく。