大阪・枚方にイノベーションセンターを設立
自動車用塗料の先端拠点を担う

日本ペイント・オートモーティブコーティングスは4月、大阪府枚方市の本社敷地に総額11億円を投じ、イノベーションセンターを設立した。同センターは、閉鎖を決定している寝屋川事業所の研究開発部門と東京事業所のカラーデザイン部門(一部)を融合し、研究開発・カラーデザイン・生産を集約したグローバルセンターの位置づけ。山田光夫社長は「枚方から世界へ―。情報発信拠点としてグローバルマーケットに発信していきたい」と更なる成長へ意欲を示した。


同社は4月20日、枚方市の伏見隆市長や地元商工会議所関係者、特約店など約30名を招待し、オープニングセレモニーを開催。内覧会を催し、同センターの完成を祝った。 あいさつに立った山田社長は「イノベーションセンターは、自動車塗料の先端・先進技術、商品開発、またカラーデザインの企画開発を担う情報発信拠点として設立した。奥にあるテクニカルセンターと合わせて、環境に優しい最高品質の塗料商品を"made in HIRAKATA JAPAN"として世界に発信していきたい」と述べた。

表門入口のすぐ右側に設立されたイノベーションセンター(3階建て)は、1階にショールーム/意匠開発/高度分析室、2階に分散技術開発/塗装プロセス解析、3階に電着防錆開発を配備し、主に意匠・防錆に関する研究開発を行う。その他、工場棟を取り囲む形で、機能性研究開発を行うテクニカルセンター、環境試験機器室、フィルム/UV試験機器室、塗装シミュレーションなどを行うテクニカルラボラトリー数カ所を配備し、相互の連携を強めていく。

またイノベーションセンター1階に設置したショールームには、実車採用色や蓄光塗料、高配向設計色、遮熱塗料など、機能とカラーデザインに訴求したカラーサンプルを陳列。その他、天井収納型の大型スクリーンを設けるなど、来客時にプレゼンテーションを行うスペースも確保した。

会場には、同社車色が採用された「ソウルレッドクリスタルメタリック」(マツダ・CX5)、「マシングレーメタリック」(マツダ・ロードスター)、「サーモテクトライムグリーン」(トヨタ・プリウス)の実車が並べられた。



1階ショールーム
1階ショールーム
イノベーションセンター
イノベーションセンター
「蓄積したノウハウをグローバルに配信していく」と山田光夫社長
「蓄積したノウハウをグローバルに配信していく」と山田光夫社長

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