タクボエンジニアリングは、自社の塗装ロボットに導入してきた防爆型塗料定量供給装置「シリンジポンプ」の単体販売を開始した。既存の塗装ロボットに接続するため再設計を行い、「シリンジポンプシステム」として市場展開を本格化する。

「シリンジポンプシステム」は、1㏄単位の塗料供給制御を可能にする高精度制御が最大の特長。塗料制御の数値化を可能にし、塗料消費量及び廃棄量の削減に寄与する他、システム化による自動化、生産性向上、塗装コスト低減を実現する。メンテナンス性に配慮し、シンプルな構造とし、適応塗料の幅の広さも特長とする。

今回、単体販売に至った経緯について同社は「以前より単体販売に対する強い要望があった」と説明。既存の塗装ロボットに適応できるよう再設計を行い、塗料供給部分の置き換えを簡易にした他、既存の制御盤へCC-LINK等で接続(オプション)し、本体で制御することもできる。品質、コスト、環境問題を一気に解決するシステムとして訴求する。

シリンジポンプシステムは、量産対応の循環式と少量多品種向けの「ワンカップ式」の2種類をラインアップ。「ワンカップ式」は、オプションでシリンダー本数の2本化、2スプレーガン仕様も可能で、テスト塗りや塗り板見本、塗膜試験にも活用できる。
操作は、専用コントローラーを付属し、専用タッチパネルによる操作を可能にした。