旭サナックは昨年上市した高速色替システムの実績を重ねるなど粉体塗装機事業は好調となっている。「新製品とユーザーの設備計画のタイミングが合った」として、営業活動に注力する。

顧客からの要望として、溶剤塗装から粉体塗装への切り替えニーズが続く中で、新たな粉体高速色替塗装システムの提案に注力している。

色替え時間は、レシプロ2台、作業者2名の想定で、スタンダードタイプ(最大ワークサイズ:H2,000mm×D1,000mm、基準ガン数:8~10丁)では10分以内を可能としている。

塗装ブースには塗料が付着しにくく剥離に優れた樹脂パネルを採用し、床面は独自のブローノズルで常時クリーニングしながら塗料を吸引する。塗料タンクなどから構成されるパウダーステーションは、塗料吸引管の内外面を自動洗浄し、多ガン仕様でも数分で洗浄が可能となっている。

昨年の本格上市以来、既存ユーザーを中心に引き合いが強まっており、既に数件の採用実績がある。市場では高速色替え需要が高まっており、ユーザーに対して新システムの導入メリットを提案していく。

昨年は粉体ハンドガンユニット「Ec'Corona-Xシリーズ」も上市、拡販を推し進めている。新荷電方式であるデュアル電界方式により高塗着効率と美粧仕上げを可能とし、450gの超軽量で作業性に優れている。