日本パーカライジング・アイオニクス部は粉体塗装システム及びハンドガンともに販売が好調になっている。

塗装システムについては「産業分野に関わらず設備投資の案件は減っておらず、コンスタントに受注できている」状況。化成処理部門やグループの加工会社からのルートもあり、幅広く営業活動を行っている。

塗装ブースとしては、高速色替えを特長としたパーカー・カラーチェンジブース(P-CCB)を提案している。ブース色替え時間8分(ワークサイズ:H1,500mm×W600mm×L900mm、レシプロ2台、ガン数6ガン)をコンセプトに設計されている。

ブース壁は特殊プラスチック二重構造により塗料付着が50%減少、床面は順送りエアブロー方式により塗料堆積が大幅に減少。結果として、色替え時間は従来の14分から8分に大幅短縮できる。

2年前から本格的に展開をしており、「できるだけ色替え時間を縮めたいというユーザーに最適」として提案を進めている。フルスペックではなく、ユーザーの要望に合わせたアレンジでの設計も行っている。

一方、ハンドガンとしては新モデルの「GX132」を展開。キャンペーンを実施したことも奏功し販売数量を延ばしている。

ガン本体の重量が480gと軽量設計で作業性に優れるのが大きな特長となっている。4種類の荷電方式を使い分ける「スーパーパルスパワー」を搭載することで、どのような形状に対しても最適な塗装ができる。

モードはオールマイティモード、フェンスモード、リコートモード、連続荷電モードの4つから選択できる。箱物内面コーナー部の付きまわり性に優れ、ガン距離を近づけて塗っても粉体塗料の吹き飛ばしが少ない。適正幅が広いため、塗装ラインの補正から粉体塗装の初期ユーザーまで提案を進め拡販を図っていく。