ノードソンの粉体塗装機事業は微増で推移している。大手メーカーの設備更新が一巡した感があり、大型案件が減っているとの見方を示す。
同社では顧客の要望に対応した塗装システムの設計を得意としており、被塗物や色数、生産計画、スペースなどを考慮し最適な塗装システムを提供していく戦略だ。
10月からは新製品として、ハンドガンの色替えシステム「Plug and Spray」の展開をスタートさせた。
Plug and Sprayクイックカラーチェンジシステムと称し、モジューラー式で素早く配管を外すことができるベンチュリータイプのハンドガン塗装用色替えシステム。
1パネル当たりで最大10色までの色替えを素早く効率的に行えるため、生産性の向上とコスト削減に寄与する。組み込み式の壁掛け・レール取り付けブラケットで、簡単にカートリッジまたはバッチブースに設置できる。
サイズはL470mm×W425mm×D177mm、重量は8kg。チューブ長さは15.24m。オプションとしてホッパー、ポンプ、配管、ホースを付与する。
同社によると、色替えに要するトータル時間を平均61%削減でき、ホッパーホースからパウダー洗浄をなくすことで最大70%の塗料を削減できるという。「生産工程の隙間をなくすことで生産性を大きく向上させ、結果として生産コストの低減に貢献する」として、提案していく。
また、今年に入り新型ハンドガン「アンコールHD」を発表。アンコールシリーズの最高グレードと位置付け、拡販を図っている。
HDLV技術の搭載により高濃度の粉体塗料を少量のエアーで搬送することができる。被塗物への入り込み性に優れ、ラジエーターなどの複雑形状の製品にも適している。従来のアンコールLTなどを含めて用途に合わせた提案を進めていく。
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