Sames及びKremlin Rexsonなどの塗装機ブランドを扱うエクセル・インダストリアルが日本市場に再参入して2年が経過。静電ハンドガンでは明治機械製作所と協業するなど、着実にブランド認知度を高めている。

粉体塗装向けにおいては、静電粉体用ベル塗装機「iNOBELL(イノベル)」を筆頭に自動ガン「AUTO MACH-JET(オートマッハジェット)」、マニュアルガン「e-Jet2」をラインアップする。

中でもベル塗装機は「ローテーションベルはSamesのみ」(丹野栄一社長)と話す差別化製品。欧米での実績を武器に国内での採用拡大を見据えている。

特長はベルガン1台で自動ガン3台分に相当するパターン幅と吐出能力の高さ。最大パウダー吐出量30kg/hを有し、建材や鋼製家具など平面塗装に効果を発揮する。エアシュラウド(ドーム状塗布パターン)を調整することで素早く適切な噴霧サイズを形成する。また高電圧ケーブルを不要にした一体型高電圧ユニットを採用した他、継手数を削減し分解を簡単にするなどメンテナンス性に配慮した設計を取り入れた。

マニュアルガンの「e-Jet2」は、人間工学に基づいたガン設計を採用。ソフトグリップや重量バランスに配慮するなど作業者の疲労を軽減する。振動型と流動型の2タイプを揃えるトロリーにおいてもシンプルで使いやすいコンパクト設計。高速ブローイング機能を付与し洗浄性を高めた。

今後の市場展開については、販売サポートを担えるパートナーを求めていく考え。水性静電ベルガンで国内外の自動車メーカーに広く採用されている実績と技術力を武器に工業用塗装分野での拡充を目指す。