ハイブリッド型光触媒内装用塗料「エアフレッシュ」を展開するイサム塗料は、2年連続で「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW」に出展するなど、業務用、家庭用を問わない幅広いスタンスで内装市場の深掘りを進めている。

同品は、光触媒機能とAg(銀)イオンのハイブリッド効果により、消臭、抗菌、抗カビ、抗ウイルス性を保持するのが最大の特長。大腸菌やインフルエンザウイルスに対しても抑制効果を有するなど、室内の空気改善に寄与するフラットペイントとして、住宅、医療・福祉施設、教育施設、オフィスが採用、評価を高めている。販売店組合との塗装ボランティアも精力的に行っている。

しかし一方で普及拡大には課題も指摘する。「壁(紙)に塗料が塗れることを知っている人と知らない人とで二極化している。塗装経験がある人も少なく、まだまだ認知活動が必要」(担当者)と話す。

そこで同社は、塗料性能とは異なるアプローチが必要と判断し、特長や使い方を示した動画配信やSNSを通じた情報発信を強化するとともに、カラーバリエーションの充実化を図ることで潜在需要の喚起に努めている。

カラーバリエーションについては、2018年より新たに濃彩色への調色対応をスタート。豊富なカラーバリエーションを差別化に据える。

担当者は「インテリアペイントは女性目線に立つことが重要。室内空気改善機能とカラーデザインを両立した塗料として提案を図っていきたい」と手応えを示す。

塗装面の施工の場合は、同品の2回塗り仕上げ。塗装間隔(23℃)は2時間以上。調色は業務用として15kg・4kgで展開している。家庭用としては4kg・1kgと小口ニーズにも対応する。最近は海外展開も積極化。中でも取得が難しいとされる台湾の環境安全規格「グリーンラベル」を取得したことで販売拡大に弾みをつけている。