木工塗料専門メーカーの大阪塗料工業は、今夏にも自然塗料「ユーロオイルクリヤー」の速乾クリヤータイプ「ユーロワンデークリヤー」の上市に向け準備に入った。

「ユーロシリーズ」は、発売してから20年以上が経過する同社の人気製品。自然塗料ブームが去った後も、国産ブランドであることやホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆を取得していることを差別化に根強い需要を確保し続けている。

発売を控える速乾クリヤータイプの「ユーロワンデークリヤー」は、乾燥時間4時間と1日2工程仕上げを可能にするのが最大の特長。「工期が迫られた場面に重宝する」(担当者)と植物油塗料の弱点とされる工期短縮を実現した。

オイルフィニッシュの代名詞である自然塗料は木の風合いやしっとりとした質感が得られることから安定した需要を抱える。また「粘度を低く設計しており、ムラになりにくい」など塗りやすい点もプロから素人まで多様なユーザー層を持つ要因となっている。

同社では「ユーロオイルクリヤー」「ユーロミツロウオイル」「ユーロカラー」から成る現行のラインアップを更に増強させ、用途や仕上がりニーズに対応していく考え。外部用への展開も視野に入れる。

一方、木部用水性着色剤として「マルチステイン」を上市。ステイン仕上げに対応するとともに上塗り塗料にラッカー、油性ウレタン、水性ウレタンの塗装が可能で多用途に使える点が特長。