リノベはDIYに含包される!?
RENOVATION EXPO JAPAN

「リノベーションはそのうちDIYにくるまれてしまうかもしれない」。そんな印象を持たせる展示会があった。
リノベーション住宅推進協議会が9月22~25日の4日間、東京・青山のスパイラルホールで開催した「RENOVATION EXPO JAPAN 2016 in TOKYO」にはDIYファクトリーやツールボックス、小屋女子DIYカフェ、そしてROOMBLOOM(ルームブルーム・日本ペイントHD)などDIYシーンでお馴染みのショップや企業が多数出展、リノベーションとDIYの融合を強く感じさせた。


DIYファクトリーのブースで目を引いたのは『溶接が日常になる』のキャッチコピーの横に鎮座していたキュートな溶接機「Sparky」。「DIYのメインの素材は木でしたが、鉄もハンドリングしたいというニーズが女性を中心に広がっています。鉄ならではの素材感を住空間に取り入れたいという要望」(スタッフ)とトレンドを説明。家庭用電源で使えるコンパクトでキュートな溶接機「Sparky」を開発、予想以上の売れ行きを示しているということだ。

DIYの世界で着々と浸透しているインテリアペイントの分野を代表して出展されていたのは日本ペイントHDの「ROOMBLOOM」。「このところ各地で開催されているDIYのワークショップに出展させていただいていますが、どの会場も盛況で盛り上がりを実感しています。DIYのユーザーはペイントにとてもフレンドリー」(スタッフ)とコメント。今回の展示会でも"ペイントとフラワーアレンジメントでオリジナルインテリアボードをつくろう"をテーマにワークショップを展開。オシャレと実用性を備えたDIYメニューが人気を呼んだ。

女性DIYerに人気の「小屋女子DIYカフェ」は、実は工務店向けの業界紙・新建新聞社がプロデュースしているプロジェクト。自分らしい暮らし、好きなものに囲まれた暮らしを叶える手段の1つとしてDIYが選択される時代になると読み、読者である工務店への啓蒙も兼ねている。今回は新商品の「YOJO TAPE」(販売元・ビビッド ヴァン)を披露。養生用のいわゆるPテープにオシャレな柄の印刷を施したもので「mt」や「マステ」に代わる女性向けのファンシーグッズとして早くも注目、ブースは賑わった。

リノベーションはいわゆる一般的なリフォームに対して、住む人の暮らし方や趣向に合わせて住まいを造り変えるというニュアンスが強い。このためDIYとの親和性が高く、リノベーションとDIYは限りなくクロスしていきそうだ。既にスケルトンで住宅の箱だけを販売し、インフィルは住まい手がDIYで仕上げるという住宅商品も発売されそうだという。DIYマーケットへの感性・感度を高めておくことはもはや必須。



キュートでコンパクトな溶接機
キュートでコンパクトな溶接機
ペイントとDIYはフレンドリー
ペイントとDIYはフレンドリー

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