インテリアペイント事業をノウハウ化
業態開発を支援

カラーワークス(社長・秋山秀樹氏)はインテリアペイントビジネスの入門業態「カラーワークススタンド」を立ち上げ、盛り上がりをみせる内装需要の受け皿を創っていく。当面50パートナーで全国ネットワークを形成し、内装市場を色彩戦略でリードしていきたい意向。「今のチャンスを生かすための新しい業態を創造したい」(秋山社長)と意欲を見せる。


カラーワークススタンド(スタンドと略称)は、20数年にわたり同社が培ってきたカラービジネスのノウハウを集約する形で具体化された。3つの柱から成る。ひとつは1,488色のカラーバリエーションを持つオリジナル塗料「Hip」を中心とした商品群に加え、色見本帳などの販促ツール。次いでコンサルティングコーナー(=スタンド)。そして3つ目がスタッフ(人材)育成サポート。

商品―場(スペース)―スタッフ(人材)を三位一体の形で提供し、インテリアの世界にペイントカラーの旋風を巻き起こしていく。スタンドのコンセプトで最も重要視しているのが人材支援。これまで同社と提携した企業は多くあったが、人づくりの面でネックがあった。

「ペイントの知識とともに、色でコミュニケーションできる人材が必要です。当社が構築してきたカラービジネスのベースは人づくりでした。そのポイントは色のある生活が暮らしを豊かに楽しむことにつながるとの使命感です。この情報でお客様と会話することで、ペイントの持つパワーが発揮されます」(秋山社長)。

スタンドはカラービジネスのエントリーコースともいえる。インテリアカラーへの関心が高まっているものの、その窓口となる業態が未整備の状況にあって、シーズを顕在化させニーズにつなぐ業態が求められる。その場合、新規参入して概算ベースに乗るまでのリスクを下げる必要があり、スタンドはこうした要望に応える形で構想されている。

スタンドはコンサルティングのコーナーでもある。場の設計で重視されたのは、小スペースでありながらもカラービジネスの基本提案(メッセージ)を伝えることのできるインパクト。しかもどのような業種の一角にも設置できる汎用性が求められた。

完成したスタンドは収納付の棚形態で、奥行きは30cmほど、高さ2.5m程度ととてもコンパクト。ナチュラルなイメージのデザインを導入し、木のぬくもりを感じさせるスタイル。これにカラーチップと色相環のディスプレイが付く。

「基本形を基に拡張できるスタイルにしました。このため特異なデザインにするよりも、設置する場を選ばないスタイルにこだわり、ナチュラルなイメージのコーナーにしました」(担当者)。

カラーワークスはカラービジネス普及の鍵はより多くの人たち、他業種からの参入が不可欠と考えており、参入の際のコスト負担の軽減が今回のビジネスの要としている。基本パッケージとして、①オリジナルカラーワークススタンドキット②オリジナルHipカラーディスプレイ③販促ポスター④カタログ⑤カラーチャート(色見本帳)⑥エプロン⑦Tシャツ⑧Web画像パッケージ。パッケージ価格は85~105万円に設定した。

このパッケージには人材支援パックが含まれ、ペイントコーディネーターの育成と認定やダイバース育成、商品勉強会、ワークショップレクチャーなどのメニューが用意されている。また、SNSなどを通じての情報共有やマーケティングサポートも行っていく。

この他、オプションパッケージが用意され、自動調色機・攪拌機など、スタンドをバージョンアップする商品も充実。「ペイントと関係のない異業種の方の参入の他、業界の塗料店や塗装業者の人たちの参加も期待しています。インテリアペイントの認知拡大は社会の塗料に対するイメージを必ずや大きく変えていくテコになるものと確信し、そのステップに寄与していきたい」(秋山社長)。



コンパクトな色彩提案コーナー
コンパクトな色彩提案コーナー
カラーワークススタンドのコンセプト
カラーワークススタンドのコンセプト

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