日本特殊塗料は、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定、公表した。最終年度の業績目標は、売上高650億円(2021年度までの前中計比35.4%増)、経常利益61億円(同153.8%増)、ROE10.0%以上を掲げた。セグメント別では、塗料事業は売上高189億円(同27.3%増)、営業利益5億円(同150.2%増)、自動車製品事業は売上高461億円(同39.1%増)、営業利益38億円(同484.0%増)の達成を目指す。

新中計の基本戦略として、塗料事業では防水材など既存製品のシェア拡大と新規参入した土木分野の強化、職人不足を背景とした省工程塗料の開発、中国・東南アジアなど海外マーケットの開拓を進める。また、自動車製品事業ではモビリティー革命の進展を見据えた防音材の開発や、変化に対応した新技術・新製品の開発、グローバルパートナーとの連携強化を進める。

一方、社内的にはデジタル技術活用による効率化推進や、人材育成、ガバナンス強化、CSR重視によるサステナビリティ経営の推進を基本戦略とし、中計目標の達成を目指す。