日本ペイントホールディングスは欧州のグループ会社を通じて、イタリアの密封剤・接着剤メーカーのNPT社を買収すると発表した。同社はM&Aを推進し、塗料だけでなく周辺分野の事業領域を強化していく。

日本ペイントホールディングスの子会社のDuluxGroup社が、イギリスに設立したDGL International(UK) Ltdを通じて、イタリアで密封剤や接着剤などの製造・販売を手掛けるN.P.T. s.r.l.(NPT社)の株式51%の取得を決めた。

日本ペイントホールディングスによると、塗料周辺分野である密封剤、接着剤、充填剤のグローバルでの市場規模は600 億米ドルあるとし、各地域で事業基盤を強化しシェア拡大を目指している。

NPT社については「イタリアでの販売に加え60カ国以上に輸出しており、 密封剤及び接着剤の優れた技術や強力なブランド、十分に投資された欧州の製造拠点と幅広い流通網を持つ」と説明する。売上高は72億4,200万円。

欧州市場での更なる地盤構築を進めるとともに、 日本ペイントグループ のアジアの販売網と、DuluxGroup社 がオーストラリアとニュージーランドで展開する塗料周辺ブランドの活用を通じて更なる事業拡大を図っていく。