塗料開発からオリジナル塗料ブランドによるフランチャイズビジネスを展開するPL(ペイントライン)ジャパン(本社・山口県下関市、社長・松川幸弘氏)は、このほど1液タイプのウレア樹脂塗料を開発し、工法特許を取得した膜厚測定方法と合わせて市場展開を開始する。3月に責任施工団体となる一般社団法人を設立し、5月に市場展開を本格化する構えだ。

今回開発した「レジリエンスウレアシステム」は、1液型ウレア樹脂クリヤー塗料を活用した現場塗装システム。ウレア樹脂の持つ高耐久性、強靭性などの特性を保持しつつ、1液型を実現したのが最大の特長。ローラー施工を可能にし、超速硬化による2頭ガンの使用やポットライフ(可使時間)の短さといった2液型に見られた施工性の課題を解消した。

性能面については、「スーパーUV2,000時間で良好な塗膜状態が得られた」(同社担当者)と実暴40年に相当する耐候性を確認。塗膜伸縮性も300%を有し、「シーリング材上の保証についても免責なしで長期保証を付与できる」と期待耐用年数40年、塗膜保証20年を可能にする最高グレードとして訴求を強める考え。

その一方で「どんなに良い塗料でも膜厚が少なければ性能は得られない」と塗装膜厚測定で塗装品質を明示化する意向を示す。

膜厚測定に対してはサイディング塗装の際、基材に対し平滑なヘッドを持つ金属ビスを壁面数カ所に打ち込み、金属ヘッドの導電性を利用して膜厚を測定する。ヘッドは基材の状況に応じて2種類を用意。ヘッドは、壁面と同様に塗装で覆うため、外観意匠を損なうことなく、施主に対し正確な膜厚を示すことができる。

今後、同社としては、1液ウレア塗料と膜厚測定方法を工法化した責任施工システムとして需要家に訴求する予定。3月頃に責任施工組織となる一般社団法人「レジリエンスウレア協会」を設立し、5月頃をめどにスタートする予定。素材もサイディング、モルタル、鉄部、木部など幅広く対応することから「重防食分野や木造建築物の採用も期待している」と施工会社へ幅広く参画を呼びかけていく考えだ。

◇PLジャパン:2009年に設立。塗料開発から製造、販売、施工を行う。2019年にオリジナル建築用塗料「無機ハイブリッドチタンガード」を上市。FCによる市場展開を図り、現在加盟者数は45店。

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