ニッコーが製造、販売する木材保護塗料「テリオスウッド」が注目を集めている。JRの新駅となる高輪ゲートウェイ駅をはじめとした大型物件や一般住宅、寺社仏閣など幅広く実績を増やしている状況だ。

同品は有機成分とガラス成分の複合化技術で生まれた木材保護塗料。ガラス成分を用いることで変色の防止、燃えづらくなる、風化を抑える効果がある。更に外部でも10年以上の耐候性を確保。その他、抗菌性、抗カビ性などさまざまな機能を有する。「変色しやすい、燃えやすい、柔らかいといった木材の弱点をカバーできる塗料」(担当者)と自信を示す。

特に同品は一般の木材保護塗料と比べ耐候性が高いことから、外部で木材を使用したいという物件からの要望が多い。「一般的に木材は他の建材より高価なもの。その上で美観維持のため2~3年ごとに塗り替えが必要となると更にコストがかかってくる。耐候性の高い当製品を塗装し、塗り替えのコストを抑制することは木材の積極的使用を促していくことにつながる」(担当者)と説明する。

同社では引き続き展示会などで外部での同品の使用を積極的に訴求していく考え。「セラミックを用いた技術で、木材保護塗料規格であるJASS 18 M-307を満たすだけではなく、それ以上に高い性能を目指していく」(担当者)と話す。同社では現在15年の耐久性を持つ木材保護塗料も開発しており、今年中には上市する予定としている。