コロニアルなど平板スレート屋根材の補修・補強材として同社が開発した専用の接着剤「タスマジック」が大きく動き始めている。アスベスト使用禁止以降の同屋根材の"割れ"が頻発している事態に対して、タスマジックの有効性が住宅塗装分野で広がっているためだ。

特殊なエポキシ樹脂を主成分としたタスマジックは浸透性と強力な接着性が特長。スレート屋根材のヒビ割れからその裏面まで深く浸透し、表と裏の両面から割れた箇所を強力に接着。補修後は、元のスレート屋根材の2倍の強度に達することが公的な耐荷重試験で実証されており、再び"踏み割れ"することがないので、安全・安心な屋根材補修ができる。

施工は、①割れた屋根材の下(裏側)に専用の樹脂シートを挿入②タスマジックをヒビ割れにそって注入し、ヘラでならす③硬化後に樹脂シートを抜き取るだけの簡単作業。専用樹脂シート及びその挿入治具もセットで用意されており、手軽に取り組める。「ある程度水分が残っていても接着剤は硬化するので、屋根の洗浄後にタスマジックで割れを補修し、翌日には通常通り下塗りに入れる」(担当者)と、工期的な問題もない。

下層の屋根材の奥部の割れに接着剤を注入する細いノズルや、接着剤の冬季の硬化を早める加温プレートなど周辺ツールも揃えた他、「お客様に現物を見てもらうことで格段に説得力が高まる」とし、補強後の実際を確認できるカットサンプルも用意している。