好川産業は2月11日、12日の2日間、2023年塗装機材展「近畿マルヨシフェア」を開催した。4年ぶりとなる今展に協賛企業約60社、71小間が出展。2日間で約1,600人が来場し、会場は終始活気に包まれた。

コロナ禍による自粛ムードも丸3年が経過。本格的な活動再開を受け、出展した企業の多くが「久しぶりの開催でワクワクしている」「これから春に向けて展示会が続く」と自然にボルテージが高まる。対する来場者も開始時間前から続々と会場に集まり、フェアを心待ちにしていた様子が見られた。

会場では、資材、機器、塗料、工具など出展企業各社がセール価格を打ち出し、新製品及び主力製品をアピール。好川産業のスタッフも会場センターに「YKゾーン」を設置し、刷毛やローラーの注文に対応。ミニスモールローラーフレームの多色化とグリップ力を高めた「マッスルカラーグリップ」や「ローラーバケット用内容器」の新製品を出品した。

また同社が成長事業に位置づける鉛・アスベスト対策に関する環境対策コーナーでは、IH塗膜剥離機、レーザー剥離機の各種剥離工法を実演で紹介した他、オリジナルブランド「リユースブラスト工法」(発売日未定)を初披露した。

「リユースブラスト工法」は、吐出した研削材を吸引、分離、再利用を可能にした同社オリジナルブランド。高吐出と2tトラックに積載できるコンパクト化を特長に上市の準備を進めている。

今回、感染対策として食事コーナーや抽選会などのイベントは見合わせたが、「中身の濃い展示会になり、出展企業様にも喜んで頂けた」(好川純子常務)と上々の成果が得られた様子。商談や同業者同士の楽しむ姿も至るところで見られ、フェアの価値を改めて印象付けた。

好川新社長「初陣に臨む」

昨年11月に就任した好川辰蔵社長(写真)は開会前、出展協賛企業に向けてあいさつを述べた。

「待ちに待ったこの日をようやく迎えることができました。コロナ禍で私達は、売上や販売機会、お客様との交流など多くのものを失いました。それだけに改めて展示会のありがたみ、価値を見出しているところです。ぜひ今日、明日とFace to Faceによる商談、情報交換を通じて、メーカー様、販売店様、ユーザー様それぞれに達成感を味わって頂きたい。また当社は昨年、新しいスタートを切りました。たくさんの方々にお祝い、激励のお言葉を頂き、その意味でこの展示会は、戦国時代で言うところの"初陣"となります。必ず勝つという執念を持って、出展企業の皆様、お客様に喜んで帰ってもらえるよう全力で取り組んでいきます」