大阪塗料工業の防虫防腐着色塗料「水性ニューボンデン」が順調に売上を伸ばしている。「在庫対応に協力頂ける販売店が増えており、今後も販売店との協業に努めていきたい」(担当者)と販売活動に勢いが増している。

同品は水性半造膜タイプで、塗り重ね回数を変えることで木目生かしから塗りつぶしまでの仕上げを可能にした点が特徴。更に木材保護塗料として必要な防腐、防カビ機能に、防藻、防蟻機能と他社品にない機能を付与することで差別化を図っている。

しかし現状は「まだまだ水性、造膜仕上げに対する抵抗感は強い。説明会などを通じて、先入観を払拭して頂くことが重要」と話す。そのため、説明会の開催を継続する一方、店頭での認知度向上策としてPOPやサンプル品の提供などの販促活動を強化していく考え。既に溶剤系浸透型の「ニューボンデンDX」を加え、「ニューボンデンシリーズ」が同社の主力製品に成長しており、今後も新色の投入や製品改良を行うことで市場での存在感を高めていく意向を示す。

一方、内部用は水性顔料系着色塗料「マルチステイン」が好調に推移している。「ステイン仕上げが可能でなおかつ上塗り塗料を選ばない多用途着色塗料」とアピール。ナチュラル嗜好の高まりからホワイト色への人気が集まっており、内外装での需要獲得を狙う。また国産自然塗料として展開している「ユーロ」の速乾タイプの投入を計画。1日2工程仕上げを可能にし、施工コストの低減に寄与する。