北米でナンバーワンのシェアを誇るPPGインダストリー社の木材保護塗料「オリンピック」ブランドを国内展開している新宮商行。本国で油性から水性タイプにシフトしていることを受け、一昨年、水性木材保護塗料の「オリンピック・マキシマム」を国内に投入した。

最大の特徴はその豊富なカラーバリエーション。半透明タイプ48色とソリッドタイプ112色の全160色をラインアップ、国産品の追随を許さない。木を楽しむことと同時にデザイン性でも満足度を高めたいとの思いが流れている。

半透明のセミトランスパーレントは、コアシェル技術によりオイル樹脂の有効成分を木の深奥に送り込むとともに、表層部にフィルム化されたアクリルシェルで撥水性と紫外線防止効果を発揮、従来の油性半透明タイプをしのぐ耐候性が得られる。ソリッドタイプは木の持つ風合いを残したまま塗りつぶしの美しい仕上がりを提供。全色相と濃彩から淡彩までをカバーした全112色のカラーバリエーションでデザイン性へのニーズを満たす。

「見せ色があることで逆にスタンダードな色が引き立つ。設計やデザイナーへの受けもよく採用につながってきている。また、国内最大のテーマパークでもコンスタントに使用されている」とカラーバリエーションが優位に働いている。別荘やログハウス、バンガローなど外部木材の定期メンテナンス需要にも働きかけ販売を伸ばしていく意向。